ドア・イン・ザ・フェイス

ドア

断れない心情

人は、やはり本当は優しくて相手を思う気持ちを持っている生き物なのかもしれません。
ごく普通の生活をしている時であっても、
イエス、ノーをはっきりと相手に伝えなければならないこともよくあります。

それは何かを頼まれた時だったり、
何かを買ってほしいと言われた時などもそうでしょう。
相手からの依頼をそのまま受けることができる場合は、
こちらも相手も悪い気はしないもの。

ところが、相手からの頼みを断る時や購入を断る時などは、
少なからず相手に対して申し訳ないと感じてしまうものです。

罪悪感をもってしまう人もいるかもしれません。
もちろん、本当は何も申し訳ないなどと感じる必要はないのです。
イエス、ノーをはっきり口にすることは必要なことです。

しかし、そう思えないのが人情。
そんなところが人間にはあるようです。

ドア・イン・ザ・フェイスとは

「ドア・イン・ザ・フェイス」とは、この人間の心理を利用した方法です。
具体的に例をあげると、
例えば最初に高価なものを買ってほしいと言って相手から断られる。

その後リーズナブルなものを勧められると、
先ほど言ったように断ったことを申し訳ないと思う気持ちもあって、
買っても良いように思ってしまうのです。

これは、買い物の時だけでなく、日常生活の至るところで見られます。
子供が遠くのテーマパークに行きたいと言ってきた後に、
近場のショッピングセンターに連れて行ってほしいと言ってきたら、
連れて行くのが苦に感じられなくなります。

また、誰かから面倒な役をお願いされた後に簡単な仕事を頼まれたら、
やってもいいかな、やった方がいいだろうと思ってしまう。

彼女からおねだりされた時も、最初から高級なものがほしいと言われた時よりも、
高い品からどんどんランクを下しながら買って欲しいと
お願いされる方がやはり買って上げたくなるでしょう。

ドア・イン・ザ・フェイスには、このような心理的作用があるのです。

ビジネス上のドア・イン・ザ・フェイス

ビジネスの上でも、
こちらと相手の間にこの流れができてしまえば、交渉は進めやすくなります。
上手に取り入れることができれば、メリットは少なくないでしょう。

しかし、注意しなければならないこともあります。

ドア・イン・ザ・フェイスは、本当にお願いしたいことは
最後に登場させるやり方なのですが、
先にあまりにも現実味が無いものをお願いするのは逆効果。

あなたはひたすら、要注意人物になってしまう危険があります。
あくまでも現実味があるレベルで、
本来お願いしたいものよりも大きなものを出すことが大切なのです。

また、同じ相手に何度も何度もこれをやっていると、
やはり警戒されてしまいますので気を付けてください。
あなたに会う度に罪悪感を持つようになるなら当然です。